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子ども、親、先生たちのHAPPYのために♪

できるかな?下校後の遊ぶ約束〈小学校1年生編〉

むかしむかし、昨年の話(2021)


小学校に入学して2ヶ月が過ぎた頃、学校から帰ってきた娘が
「今日〇〇くんと遊ぶ!」
と、嬉しそうに話してくれました。
いよいよ、放課後のお友達デビュー☆
自分で約束ができるようになった娘の成長にしみじみしていた矢先…

私「どこで遊ぶの?」

娘『ん?』

私「何時に遊ぶの?」

娘『・・・分からない?』

私「え”〜」

娘は隣のクラスの男の子と約束をしてきました。
しかし、連絡先が分かりません。
どこに住んでいるのかも。
でも、せっかく娘が勇気を出して約束をしてきたのだから、
「この機会を無駄にしてはならない!」
と思い、その子の家を探すことにしました。
下校コースが同じなので、おおよその地域は分かるのですが^^;
そもそもその子は、本当に遊ぶ気で約束をしたのだろうかと、不安になりながらも娘と探し回りました。
近くの公園にさしかかった時、娘が「あっ」と指をさして、幸運にもその子を発見!
ようやく友達と遊ぶことができたのでした。
めでたし、めでたし♪

思えば、娘は近所に友達がいなかったため、子どもたち同士で遊ぶ約束をしたことがありませんでした。
昔と違い、公園に行けば誰かと遊べるような環境でもありません
保育園の頃は、母親同士が連絡を取り合って遊ぶことはありましたが。

 

今回の件で、友達と遊ぶというのは様々なスキルが必要であると実感しました。

例えば、

1 友達を誘うスキル(誘われるスキル)

苦手な子にとっては最大の試練かもしれません。
自分から友達を誘うことは勇気がいります。
小学校の教師をしていた頃、5年生になっても友達を誘って遊ぶことができない、シャイなお子さんを受け持ったこともありました。
友達を誘う行為はかなり主体的な行為だなぁと感じます。
友達から誘われるのなら楽ちんですが…


私の娘の場合は、クラスの周りの子たちがポツポツと放課後に遊び出したらしく、自分も遊びたいなぁと感じていたそうです。
そんな時に同じ下校コースで仲の良いその友達と遊ぼうということになったそうです。

2 時間や場所を決めるスキル(見通し)

5W1Hの大切さを実感したのは、受験英語以来です(笑)
集合時間、集合場所、遊ぶ場所、帰る時間など、よくよく考えてみると、事前に決めることがたくさんあります。
時間については、1年生の夏以降に時計の学習(算数)が始まります。
そのため、まだ時間の感覚が充分でないお子さんにとっては時間を決めるのはハードルが高いことなのかもしれません。


場所についても、子どもの活動範囲は広くないため、大人と同じようにはいきません。
「◯時にスタバね。」とはいかないですね。
公園に集合の場合も意外に難しいです。
住宅地にはいくつか小さな公園があり、「第◯号公園」と名前も覚えにくいです。
「滑り台の大きい公園ね。」
「大きいライオンがある公園ね。」
というように、子どもたちは何かの目印になるようなもので覚えています。
加えて、低学年のうちは地域の土地勘もあまりないので大変です。

3 友達を接待するホストとしてのスキル

友達が家にくれば、自分がホストになる必要があります。
娘は友達が来る日は、お菓子や飲み物が何があるのかをチェックしています。
来てからも会話をリードして「これで遊ぶ?」と提案しています。
脳みそをフル動員している!
ホストとして友達に楽しんでもらえるように、本人なりに工夫しています。


でも、初めからそのようにホストができたわけではありません。
親が「おやつはこれを出してね。飲み物は〇〇があるから。」と丁寧にサポートしました。

4 友達の家で、お客としてのスキル

子どもとはいえ、よその家におじゃまするには、「おじゃまします。」「いただきます。」などの最低限の敬語や丁寧語や、マナーが必要になります。
言葉づかいが悪かったり、マナーが悪かったりする子を迎えるとき、親はかなり疲弊します。
我が子への悪い影響があるかもしれないし、、物を壊されるかもしれないと冷や冷やします。
正直、もう来てほしくありません。
子どもが連れて来たいと行ってもいい顔ができず、何かと理由をつけて断ってしまうこともあるかもしれません。
こうなってしまうと子ども間の関係も微妙になってしまいますよね。


友達の家に行く際は、言葉遣いとマナーに気をつけるようにお子さんに言い聞かせる必要があります。
そして、ちょっとしたおやつ(手土産)もあると素敵です☆

以上が放課後に友達と遊ぶ時に必要だと考えられる主なスキルです。
「自分の子なら何も心配することない。」
逆に「うちの子にそんなことできない。」
と思われた方もいるかもしれません。
しかし、逆を言えば、友達と遊ぶことによって、こんなに身に付くことがある(成長の機会)とも言えるのではないでしょうか?
私も友達と楽しく過ごしたことは、今でもよく覚えています。
お子さんにとっても学びの多い、かけがえのない時間になることでしょう。

放課後のHAPPYライフが送れますように☆