HAPPY7

子ども、親、先生たちのHAPPYのために♪

モンテッソーリ教育では、教師でなくて、教具が教える?

「先生ぇ〜『あ』が書けないから書いて〜」

とあるAくんが私のところにノートを持ってきました。

 

Aくんは落ち着きがなく、いろいろなことに気が散ってしまうお子さん。

情緒も少し不安定安で、友達とのトラブルも多めです。

 

モンテッソーリ教育では、原則的に教師が教え込むことはしません。

「自分でできるように手伝ってね!」というスタンスで援助する必要があります。

 

そこで教具の出番!

教具とは、モンテッソーリ教育の要である教材のことです。

一般的な教材は、教師が教材を用いて教えます。

モンテッソーリ教育では、教具を通して子どもが自ら学びます。

 

「あ」を書いてと私を頼ってきたAくんに対して、

私はドラえもんのように「砂文字板」を持ってきました。

砂文字板

板に紙やすりの文字が貼り付けてある教具。神経の集まる指の腹でなぞる事で、視覚と触覚で文字の形を覚えるこることができます。手先の感覚が敏感な幼児に最適な教具です。3歳くらいから使えます☆

砂文字板の使い方を見せると、Aくんは何度か自分で練習していました。

そして、鉛筆を持ち「あ」に挑戦したのです。

 

書き終えると砂文字板と見比べていました。

納得しなかったのか、一度消しゴムで消し、再度挑戦!!

 

ここで、教師が、ああだこうだ言うことはしません。

モンテッソーリ教育では「自己の訂正」を大切にします。

Aくんは砂文字板を見ることで、自分で間違いに気づき訂正することができました。

 

二度目の「あ」では、砂文字板を見ながら慎重に書いていました。目つきが全く違い、集中していることが伝わってきます。

書き終えると、ゆっくりと鉛筆を置きました。全身の力が抜けて、

「できた!できた!」

とAくんは喜んで、元の場所へ戻って行きました。

自分で達成した喜びを全身で味わっているのでしょう♪

 

本人が求めてこない限り、誉めたり、称賛しないのもモンテッソーリ教育の特徴

私は特に何も言いませんでした。

満足そうなAくんの顔を見れたことが教師の幸せです。

 

改めて教具の力を感じた瞬間でした。

 

 

 

 

まっまさかの砂文字板を自作できるなんて!?

しかも、百均グッズで簡単にDIYができると知り驚きです!

詳しく説明してくださっているのでこちらの記事を ↓

ouchi-iku.com

我が家でもさっそく制作してみようと思います。

息子はどんな反応をするかな?