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読書感想文攻略法

夏休みも後半戦

 国語や算数のドリルは夏休みの終わったけど、自由研究や、読書感想文がなかなか終わらなくて…と悩んでいるお子さん、そしてパパママは多いと思います。

 

「読書感想文って何を書けばいいの?」

「書いたは書いたけど本のあらすじを書くだけになってしまう。」

「完成した文のイメージが湧かない。」

 

といった方に、今回は、小学校教師の14年間の経験から読書感想文の目的や実際の書き方、つまり攻略法を紹介していきます。

 

※入選まではしなくても、ある程度の質がある感想文(中の上)になりますよ!!

では、さっそく

 

〈目次〉

 

1 読書感想文ってなぜ書くの?

 読書感想文を書く目的は、人それぞれ目的があっていいよ!だと思います。
・子どもに本を読ませるため。
・文章力を身につけるさせるため。    
・昔からやっているから。
(「出版業者が課題図書を買わせるためだよ。」という意見も^^;)

 

 ちなみに私は読書感想文を書く行為は、本を読み、考えたことを文に書き、自分の行動に生かす』行為だと考えています。人間は感情の生き物なので、本を読んでいれば何かしら頭に考えが浮かびます。要はそれを文章化すれば良いということです。

 

読書感想文を書くメリット

・読解力がつく
・想像力がつく
・文章構成力(論理思考力)が身につく
・行動力がつく           

 

2 読書感想文攻略法

その1 本の選び方

 まず、読む本とメモ用紙を用意します。本の選び方は基本自由ですが、その子の興味があり、一人で読める本、にしましょう。(そうでないと、お子さんは読まないし、親が読まないといけない)そして、早めに攻略したい方は、あまり厚くない本がいいです^^;

その2 本の読み方

 次にメモ用紙を脇に、読んでいきます。(お子さんが)そして何か思ったり、考えたりしたこと(感想)とページを簡単にメモ用紙にメモしておきましょう。最低限読める字でOK。メモしないとすぐに忘れてしまいますよね。
 この思ったこと・考えたとメモの項目が10個くらいあれば原稿用紙2枚くらいの読者感想文なら埋まって完成してしまいます♪(ぶっちゃけ全て読まなくても書けます。)

その3 文章の書き方

 メモに書いたことを中心に原稿用紙、または下書きの用紙にまとめていきます。
基本的に読書感想文の流れ(構成)は、

 

①本文 ➕ 感想

②自分の思いや考え(主張)➕ 本文(根拠)

 ➕ 具体的行動(アクションプラン

の2つのパターンで良いです。

 

パターン①の例「浦島太郎』なら
本文「砂浜で亀がいじめられていたので、浦島太郎は亀を助けてあげました。」

感想「勇気があるな。僕なら怖くて助けられないなぁ。亀は助かって良かったな。それにしても亀をいじめるなんて酷い、弱いものいじめだと思った。」

 

パターン②の例は
主張 「浦島太郎は勇気がある。」

根拠 「(本文を引用)」

アクションプラン 「僕も浦島太郎のように勇気を出して、困っている友達を助けていきたい。」


 原稿用紙2枚くらいの読書感想文なら前半にパターン①を2〜3つ書き、後半にパターン②を一つ書けば原稿用紙が埋まります。終わりは、自分のアクションプランを具体的に書けば文章がカチッと固まります。

 

◉以上が、読書感想文の攻略法になります。この記事が少しでも、みなさまの参考になれば幸いです。

 

3 おまけ「学校に言いたいこと」

 読書感想文は昔から、多くの親子を悩ませてきたに違いありません。私も子どもの時は、半泣きになりながら鉛筆を握り、母親の言った通りに手を動かしていました。完全に手の運動でしたね。自由研究もそうだけど、4年生くらいまでの子どもにとって読書感想文はかなり無理ゲーで難易度が高杉晋作です。一人では、まずできない。親の文章力向上にはなっている気はしますが。
 本当に読書感想文は必要なのでしょうか?もし、必要ならば、夏休み前に事前に読書感想文の書き方を指導してほしい。それが、できないなら読書感想文は廃止、もしくはやりたい子のみにしていくべきです。共働きが主流になっている昨今、完全に家庭の負担になっています。来年度は是非、夏休みの宿題を準備する段階で是非考えていただけるとありがたいです。担任一個人では、判断することは難しいので学校全体で検討をお願いします。それが子ども、親、先生の幸せに繋がります。

 

コスケ