HAPPY7

子ども、親、先生たちのHAPPYのために♪

Aさせたいなら、Aと言ってもダメ?

「何度言ったらわかるの、〇〇しなさい!」

とイライラしてばかり

子育て中の親なら思い当たる節があるのではないでしょうか?

 

そんな時、今回の記事は少し役に立つかもしれません。

 

Aをさせたいなら…

新米教師のころ大変お世話になった本があります。

それが、これ

かいつまんでざっくり説明すると、

 

AをさせたいときAと言っても人(子ども)は動かないこと。そして、無意識にAをさせるために、代わりにBという指示をすると子どもが行動する法則がある。

※以下 A⇨B法則

という内容です。

 

具体的な例をあげます。

教師が話をする際に子どもたちにこちらに体を向けてほしい時、

『はい、こっちも見て!』

と言っても、なかなかこちらを向いて話を聞かない子もいます。

 

でも、ここでA⇨Bの法則を使うと

『おへそをこちらに向けましょう。』

と言うと、子どもたちは素直に教師を向いて話を聞く姿勢を整えてくれます。

 

この例の場合

A⇨「こちらを向いて姿勢を正して欲しい」

B⇨「おへそをこちらに向けましょう

となります。人間は他人から「〇〇しなさい。」と命令されるのが嫌いな生き物(例外あり)でも、「おへそを向ける」という具体に動作に集中させることで、命令への拒否反応を発生させないという心理的なテクニックです。

 

これは、学校だけでなく色々なところで使えます。というか、無意識で使っていることもありそうです。

 

我が家の場合

 

我が家でも子育てにこっそり使っています。

 

以前、年長の息子が絵本を読むことが好きではなく、なかなか文字が読めるようになりませんでした。(上のお姉ちゃんは年長の時にはすらすら読んでいたので)

 

絵を読ませようと声をかけても、読むのに時間がかかりおっくうだったのか、なかなか乗り気しませんでした。

 

そこで、A⇨B法則を利用しました。

A⇨「文字を読む練習をして、読めるようになってほしい」

B⇨「なぞなぞの本を見て(読んで)出題する」

息子は絵本は読む気はしないようですが、なぞなぞの出題は好きです。

カタコト読み(拾い読み)ですが、進んで文字を読んでいます。

 

出題して、家族が答え、正解かどうか判断するという役割があることが嬉しいのかもしれません。こちらもなぞなぞの問題文をじっくり聞くため、息子もはっきりと読んでいます。(他者意識かな)

 

おかげさまで、お風呂上がりは息子のなぞなぞタイムになりました。そして、文も段々と文字が読めるようになってきました。

 

と、我が家の一例を紹介しましたが、このA⇨B法則は生活のいろんな場面で応用可能です。

その他の例として

A⇨「静かにしてほしい」
B⇨「アリさんの声で話してね」

A⇨「(朝)早く準備をしてほしい」
B⇨「今日は15分も遊べるね!」

A⇨「おもちゃを片付けてほしい」
B⇨「どっちが早く何もない状態にできるか競争しよう!よ〜いドン!
  ※親は台所など何か違う物を整理する

※Bのポイントは、子どもがBのことで頭の中をいっぱいにさせて、Aをカモフラージュして、Aの拒否反応を起こさせないことです。

 

上の片付けの例だと、Bによって、子どもの頭の中は何もないという状態と親との競争して勝ちたいということで頭がいっぱいになります。しかもよ〜いドンで、自然と動き出します。

最後に、このA⇨B法則の素敵なところは親も子どももイライラしないことです。口酸っぱく言わなくてもいいため、子どもも嫌な気持ちになりません。

 

こっそりA⇨B法則を活用して、親子でHAPPY生活を送りましょう♪